壁紙業界の歴史的背景について
2021年07月06日 17:56:23
行政書士の木全(きまた)と申します。ホームページ作成後初の更新となります。
これからも定期的に更新していきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、私は行政書士の傍ら建設現場において内装工事の仕事もしておりますので、
今回このようなタイトルで情報を発信させて頂きたいと思った次第であります。
まず、歴史的な背景としまして壁紙が世の中に浸透し始めたのは、高度経済成長期の昭和40年あたり、
前回の東京オリンピックを契機として普及していったと言われております。
それ以前にも存在はしておりましたが、高級な洋風建築などで使用される程度で希であったようです。
一般の日本家屋においては、塗装であったり左官工事による漆喰(しっくい)や、砂壁、繊維壁などが
主でしたが、色や柄などバリエーションが豊かな壁紙が好まれていったということです。
壁紙の施工にあたっては糊を材料である壁紙に塗布する都合から、経師(きょうじ)と言う職人(時代劇などによく出てくる職業で、障子や襖、屏風や掛軸を製作する人)が担当しておりました。
当初経師の人たちは、壁紙に糊を塗る際に糊刷毛(のりばけ)と言う刷毛を使って塗っていたのですが、
時代と共に壁紙を貼る面積がどんどん増えていったため糊を付ける機械が開発され、それに伴い壁紙を貼る前段階の下地処理等も自分達で行うようになりました。その頃から経師から専門の壁紙職人へと派生していきました。
さて、今回は壁紙が普及するまでの歴史的なお話でした。次回は壁紙の素材などをテーマにお話してきたいと思います。また、工事関連だけでなく行政書士としての法律的なお話や、行政書士試験の裏話的なこともどんどん配信していければと思いますので、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。